No.028-今まで言われたことがなかったのに、学校健診で視力低下を指摘された
たしかに急激に近視が進み、視力が落ちることはあり得ます。原因はほとんどが近視です。
今まで裸眼で1.0以上見えていたお子さんが、半年くらいの間に近視が進み、0.3くらいになることもあります。
ただし、小中学生の場合、本当に近視になってしまっているとは限りません。
学校健診は、大勢の生徒の視力を急いで測らなくてはならないので、低く出ることがあります。はっきり確信がないと答えない性格のお子さんの場合だと、実際は見えている視力よりも低く判定されてしまったりすることもあります。
あとは、いわゆる「仮性近視」の状態で視力を測ると、本当の視力よりも低く出ることがあります。仮性近視とは、たとえばゲームや読書を長時間やると、ピントがゲームの距離でフリーズしたままになり、遠くをみてもぼんやりしてしまう状態です。しばらくするとフリーズは解除されて遠くが見えてくるのですが、その前に視力を測ると、いつもの見え方より低い結果になってしまいます。
眼科で視力を測るときに仮性近視が疑われた場合には、仮性近視をとるような処置をして改めて視力測定をしたりします。なので、学校健診で低い値がでたからといって、本当に近視になっているとは限らないのです。