No.027-コンタクトレンズをつけたまま眠ってもよいか
コンタクトレンズを付けたまま眠ると、角膜(黒目)が酸素不足におちいり、重大な目の症状を起こすことがあります。
また、涙は起きているときは目を潤すために知らないうちに少しずつ分泌されています。眠っているときはまぶたが閉じているために、目を潤す必要がないので涙はほとんど分泌されていません。
なので、コンタクトをつけたまま眠ると起きた時に、渇きのせいで張り付いてコンタクトがはずしにくくなり、無理に取ると目を傷めてしまうことにもなりかねません。
実際に外来には「昨日、コンタクトレンズをつけたまま眠ったら、今朝、目が真っ赤になり痛い」という訴えでいらっしゃる患者様が、週に2,3人はいらっしゃいます。眠るときは必ずコンタクトレンズを外すようにしてください。ちょっとした居眠りや昼寝のときにもはずしたほうが良いです。
連続装用のコンタクトレンズなら、つけたまま眠ることもできるものがありますが、それでも裸眼よりも角膜にかかる負担は大きくなると思うので、私個人としてはあまりお勧めしていません。