No.044-オルソケラトロジー(ナイトレンズ)で近視の進行は予防できるのか?
オルソケラトロジー(ナイトレンズ)はオルソはアメリカで発明され、2002年に米食品医薬品局が承認しました。日本では2009年に厚生労働省から承認を受けたレンズが登場しました。なので10年近くの歴史があります。
これまでは原則20歳以上とされてきましたが、最近になってガイドラインが改訂され未成年者にも処方可能になりました。
筑波大学講師の平岡孝浩先生が、オルソケラトロジーで近視の進行が予防できるかどうかを研究されています。
その結果、5年間、8~12歳のお子さん43人の近視の進行度をオルソケラトロジーとメガネで比べた結果、近視につながる眼軸長の伸びはオルソケラトロジーの方が3割抑制できたということです。海外でも同様にオルソケラトロジーが近視の進みを遅くしたという報告はたくさんあります。
何歳くらいのお子さんに一番近視が進まない効果があるか、という問題はありますが、オルソケラトロジーが近視を進ませない効果があることは眼科医の間でも共通の認識になっています。