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よくあるご質問

よくあるご質問

No.045-寝る直前に目薬をしてはいけないのか

寝る10分前までに点眼すれば大丈夫です。
なみだの流れは、起きているときより、寝ているときの方がより停滞します。成分によっては目の表面にとどまって目への刺激が長く続く恐れがあります。なので寝る10分前までに点眼することをおすすめします。
ただしサンチンク点眼液という目薬は添付文書(薬の説明書)に「就寝前には用いないこと」とはっきり書かれております。硫酸亜鉛という物質を含む目薬なので刺激が強く、寝る前の点眼により刺激が持続することが考えられるためです。一般に点眼後5~10分経過すれば眼の表面からほとんど消えるので、寝る直前には点眼しないこととされています。

No.044-オルソケラトロジー(ナイトレンズ)で近視の進行は予防できるのか?

オルソケラトロジー(ナイトレンズ)はオルソはアメリカで発明され、2002年に米食品医薬品局が承認しました。日本では2009年に厚生労働省から承認を受けたレンズが登場しました。なので10年近くの歴史があります。
これまでは原則20歳以上とされてきましたが、最近になってガイドラインが改訂され未成年者にも処方可能になりました。
筑波大学講師の平岡孝浩先生が、オルソケラトロジーで近視の進行が予防できるかどうかを研究されています。
その結果、5年間、8~12歳のお子さん43人の近視の進行度をオルソケラトロジーとメガネで比べた結果、近視につながる眼軸長の伸びはオルソケラトロジーの方が3割抑制できたということです。海外でも同様にオルソケラトロジーが近視の進みを遅くしたという報告はたくさんあります。
何歳くらいのお子さんに一番近視が進まない効果があるか、という問題はありますが、オルソケラトロジーが近視を進ませない効果があることは眼科医の間でも共通の認識になっています。

No.043-黒いものが視界に見える

黒いものが視界の中に見えるのは飛蚊症(ひぶんしょう)
 黒い点や虫のようなもの、または薄い雲のようなものが視界にみえるということで受診される方が一日に3,4人はおられます。この症状を飛蚊症(ひぶんしょう)といいます。症状であって病気の名前ではありません。
目を動かしても、ついてくるので、文字通り「目の前を蚊が飛んでいる」ように感じます。飛蚊症の形はひも状のものやリング状のものなど千差万別です。
普段は気が付かなくても、白い壁を見たときや青い空を見たときによりくっきり見えます。
飛蚊症はほとんど場合は、加齢などの生理的変化によるものなので心配ないです。
でも、たまに網膜剥離など早く治療したほうがいい病気の前触れだったり、目の中に出血があったりすることもあるので、飛蚊症が出てきた場合は、眼科で瞳を開く目薬を入れて目の中を隅々まで検査するのが通例です。
飛蚊症の原因は?
 飛蚊症の原因は、治療しなくていい「生理的」なものと、治療をしなければならない「病的」なものがあります。
①生理的飛蚊症
 眼球の中には透明なゼリー状のもの=硝子体(しょうしたい)というもので占められています。この硝子体は、99%以上が水分で、その他にわずかに線維を含んでいます。若いときには透明で濁りがありませんが、年齢とともに線維と水分が分かれて中に空洞ができます。それがさらに進行すると眼球の内側のカベから硝子体がベロリと離れて、線維の塊が眼球の中をふわふわと浮いた後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)と呼ばれる状態になります。この線維の塊は、影になって見える状態が飛蚊症です。この硝子体剥離という段階では何の害もなくまだ病気ではありませんが、たまにこれが網膜裂孔や網膜剥離という病気を引き起こすことがあるので注意が必要です。飛蚊症は消えることはないです。でもそのうち慣れてきてあまり邪魔に感じなくなります。
②病的飛蚊症
 飛蚊症はほとんどの場合は大丈夫ですが、たまに深刻な目の病気の始まりのこともあります。
 ・網膜裂孔・網膜剥離(もうまくれっこう・もうまくはくり)
 眼球の内側に張り付いている網膜に穴が開いてしまったり(網膜裂孔)、さらには網膜が剥がれてしまうと(網膜剥離)、しばしば飛蚊症が見えます。網膜剥離が進んでくるとカーテンで隠されたように視野が欠けてきたり、視力が見えなくなってきたりします。網膜裂孔や網膜剥離が起きても痛みは全くありません。でも治療を行わないと、失明する可能性が高いです。
 ・硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)
 糖尿病や高血圧、外傷などが原因で硝子体の中に出血することがあります。ひどい出血の場合は、目の前に墨が垂れてきたような見え方や、霧がかかったような見え方をしますが、出血が軽度の場合は飛蚊症として自覚されることがあります。最初は軽症であっても、日に日に影が濃くなるようであれば、出血が続いていると考えられます。
 
 ・ぶどう膜炎
 ぶどう膜炎というのは眼球の中に炎症がおきることです。硝子体が濁ることがあり、その際は飛蚊症がでます。大体は目が赤くなり、まぶしくなったりします。
 ・・・飛蚊症は、たいていは年のせいで生理的なもので、心配しなくて大丈夫です。でもまれに網膜剥離など重大な病気の前触れのこともあるので、早めに一度眼科で診てもらったほうが無難でしょう。

No.042-近視が進みにくくするにはどうすればよいか?

近視が進行する原因としては以下のことが報告されています。
近視が進行するのは
①遺伝
②環境
の2つがあり、最大の原因は①の遺伝とされています。
ただし、②の環境を改善することで遺伝を打ち消すほどに近視が進みにくくするという報告もあります。
環境とは
・日照時間
日照時間が長い県ほど視力が悪い子供が少なかったという報告が複数されています。また屋外での活動時間が長いほど近視が進行しにくくなるといわれています。
この理由としては・・・
①目の中に入る紫外線が網膜のドーパミンを活性化して近視の進行抑えるのが一番の原因と言われています。
②紫外線により血液中のビタミンDが増えるといわれています。また、近視のこどもは血液中のビタミンDが少ないといわれています。ただしビタミンDが近視の進行を抑えているのかどうかはわかっていません。
要するに子供は子供らしく毎日外で元気に遊ぶことが大切ということです。
・近くを見る作業
近くを見る時間が多いほど近視が悪化します。目安としては、勉強やゲームなど近くを見る作業は「30センチ以上離して、30~60分に一度は休憩して遠くを見る」ということを心掛けるといいでしょう。
ある報告では30センチより近く見ることを一日30分以上続けると近視が悪化するとあります。
*ちなみに勉強の時間、テレビゲームをやっている時間、睡眠の時間は視力不良者と関係がなかったという報告もありますが、これらも30センチ以上近寄ってみているとやはり近視が悪 化すると思います。
参考文献
・政府統計による小学生の視力不良の経年推移と関係因子の解析.日眼会誌118:104-110,2014    
・学童の近視進行予防アップデート あたらしい眼科33(10):1427-1433,2016

No.041-緑内障によいサプリメントは何か? 新しい緑内障向けサプリメント「グラジェノックス」

参天製薬から緑内障がご心配な方へ向けたサプリメント「グラジェノックス」が発売されました。
主な成分は
・松樹皮エキス
・ビルベリーエキス
です。
一般的に緑内障の予防・治療としては以下の3点があります。
①眼圧を下げる
②視神経の血の巡りをよくする
③視神経を保護する
このうち、一番重要なのは①の眼圧を下げることとされています。緑内障を治療する場合も眼圧を下げる目薬が主役になります。
このサプリメント「グラジェノックス」は
①②③すべてに効果があるとされています。
緑内障にいい栄養としてはカシスが有名ですが、カシスは②③の効果があるのみで、一番大切な①の眼圧を下げる効果は実証されていません。
なのでこのサプリメント「グラジェノックス」はおそらく眼圧を下げる効果のある初めてのサプリメントだと思います。
さらに、参天製薬という信用ある眼科企業が発売したので、緑内障がご心配な方は是非お勧めです。
当院でも1か月分5000円弱で販売できますので、詳しくお知りになりたい方はご相談ください。

No.040-ドライアイは温める?冷やす?

「目が乾いたら冷やしたほうがいいんですか?温めたほうがいいんですか?」という質問を時々受けます。
温めたほうがいいと思います。
コンタクトレンズやスマホの普及もあって、今や日本のドライアイ人口は2200万人以上まで増えました。
黒目の表面は涙に覆われており、さらに涙の表面はまぶたから出る油の層で覆われています(油層)。この油層で涙が蒸発しづらくなっています。
最近はこの一番上の油の層が涙の蒸発を防ぐのに大切といわれています。
もっと詳しく言うと、上まぶたも下まぶたもその縁には小さい孔が20~30個くらい並んでいて、その孔から終始ちょっとずつ油がでています。この孔から奥に行く管のことを
マイボーム腺といいます。
この管がいろいろな原因で詰まるんです。そうすると目が乾燥しないように涙の表面に張っていた油が足りなくなって、ドライアイが悪化します。
マイボーム腺が詰まる原因
①目の周りの雑菌でマイボーム腺に慢性的に炎症が起きて詰まる。
②年を取るうち孔に至る管が狭くなったり、老廃物で詰まる。
③化粧品が詰まったり炎症を起こして詰まる(マスカラ、アイライン、エクステとか)。
なので
目の周りをじんわり温めると、毛穴が開くようにマイボーム腺も開いて、詰まっている老廃物や油も柔らかくなったり溶けたりします。
そこに軽~く目の周りをマッサージすれば、マイボーム腺のつまりがなくなり、以前のように涙の表面に油がしっかり分泌され、ドライアイもよくなるというわけです。
ちなみに温める方法としては売っているホットアイマスクや、お湯を自分で絞ったホットタオルとかで温めます。

No.039-屋外で長くいる人ほど近視が進みづらいのは本当か

そういう報告は日本でもありましたが、2016年12月にイギリスの研究者らが、多施設共同研究での多くのデータをもとに「屋外に長くいる人ほど近視は進みづらく、特に14~29歳でその影響が大きい」という報告をしました。
屋外で紫外線B波(UVB)に多く浴びることが、近視が進みづらくなる要因の一つといわれています。

No.038-飛蚊症は治せないのか?

飛蚊症とは眼の中の「濁り」です。眼球の中は大部分が硝子体(しょうしたい)という透明なゼリーみたいな物質で満たされています。この硝子体は99%が液体で、残り1%はヒアルロン酸とコラーゲンいう成分の割合になっています。
年を取ると、このうちのヒアルロン酸が減少してきて、さらにコラーゲンも縮んできます。すると硝子体がしぼんできて眼の中に隙間ができ、濁ってきます。これを後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)といい、飛蚊症はだいたいがこの後部硝子体剥離が原因です。
基本的に飛蚊症が自然に消えることはあまりありません。目薬や飲み薬で消すこともできません。ただし飛蚊症=眼の中の濁りは視野の中心からずれることが多いので、日常生活に支障をきたすことはほとんどありませんが、「うっとおしくてしょうがない」と感じる方はとても多いです。
飛蚊症の場合、日本では、どこの眼科にいっても「目の中の濁りで、害はないですが、どうしようもないので我慢してください。変化があればきてください。」と言われます。
しかし、最近、アメリカでは手術をして飛蚊症を減らすケースが増えています。硝子体切除術(しょうしたいせつじょじゅつ)という手術ですが、本来これは白内障よりもリスキーな手術です。
以前は糖尿病網膜症や網膜剥離など、限られた網膜の病気にたいして行っていた手術でした。しかし近年、23ゲージ、25ゲージ、27ゲージというタイプの、これまでよりも目を小さく切開できる硝子体切除術がでてきたので、手術による合併症のリスクがさがり、アメリカでは飛蚊症に対してもこの手術を行うことが増えてきています。
ただしリスキーなことに変わりはなく、アメリカのデータによると飛蚊症に硝子体切除術を行うと、1割くらいの人が後から網膜剥離になるというデータがあるようです。それでも、うまくいって飛蚊症が軽快した場合は患者様の満足感が相当なものらしく、アメリカではたとえ1割のリスクがあっても飛蚊症を減らしたいという人が多いとのことです。
こういったことから将来は、日本でも「飛蚊症を手術で治す」という治療がひとつの選択肢になってくるかと思います。手術を決断する場合はノーリスクではないことをしっかり理解して検討することが望ましいと思います。
 

No.037-網膜色素変性は治らないのか? 人工網膜~不治の病を克服できる時代

網膜色素変性症は日本の失明原因のトップ5に入る病気でありながら、長年治療法のない病気として、眼科医、患者様を悩ませてきました。
網膜色素変性症に効果があるとされる内服薬もありますが、特効薬とは言い難く、残念ながら失明状態になってしまって、その後どうすることもできないことがしばしばあります。
しかしながらここにきて、この病気を改善させる治療法がいくつか出てきています。これはすごいことだと思います。
現在、注目されている新しい治療法は
①遺伝子治療
②再生医療
③Optogenetics
④人工網膜
といったものがあり、④の「人工網膜」は日本およびアメリカやドイツなどで実際の患者様に行われ、成果をあげています。
人工網膜とは
簡単に言うと、網膜色素変性によって眼の痛んでしまった部分の代わりに、すごく小さいCCDカメラで代用しようということです。
メガネにCCDカメラをくっつけて、そのCCDカメラの映像を体内に埋め込んだ小さな装置などを経由させ、眼球に送り、物が見えるようにする、といったものです。
今はまだ「ばっちり物が見える」というわけにはいかず、また本来のナチュラルな見え方とはかなり違うようで、物の位置がわかる程度の見え方らしいのですが、中には今までほとんど物が見えなかったのに、茶碗とお箸の区別がついたりするようになった例もあるようです。
ほとんど物が見えなくなってあきらめていた方がここまで回復するのは素晴らしいことだと思います。
今後、CCDカメラやその周辺機器の性能はどんどん上がっていくと思うので、私個人的には、「これは将来、現状よりも相当なところまで見えるようになるのではないか」と期待しています。
 

No.036-スティーブンス・ジョンソン症候群で眼科で「視力がでない」と言われた。

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は飲み薬などの薬剤の副作用がで、高熱がでて、くちびる・口の中の粘膜、眼、外陰部や全身がただれる深刻な病気です。
年間100万人あたり3人くらいに発症しています。そのうちの3-10%は亡くなることもあります。
眼もただれるので、黒目の表面が凸凹になったり、黒目が濁ったりとという後遺症が残ります。そのせいで凸凹によるドライアイや、乱視のためにメガネやコンタクトでも視力が上がらず、再び見えるようにするためには角膜移植などの手術をするしかありませんでした。
しかしながら、最近これに対し、特殊な形状のハードコンタクトレンズを使用して視力改善させようとする治験が行われ、薬事承認を得たようです。
スティーブンス・ジョンソン症候群でただれた黒目は表面が凸凹しているのですが、このコンタクトはレンズの中心部が膨らんでいるので、黒目とコンタクトの間にスペースができ、そこに十分な涙が貯められる構造になっています。そのため黒目の凸凹があまり関係なくなり、また乾きにくくなっています。
実際の患者様ではこの特殊コンタクトレンズによって視力が0.05→0.5になるなど、満足感も得られているようです。
まもなく商品化されるかと思いますが、手術という高いハードルのみでなく、ハードコンタクトレンズで少しでも視力が上がれば、患者様もハッピーになると思います。
 

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